50歳以上、婚姻期間が20年以上である夫婦の離婚が増えています。流行語にもなった「熟年離婚」のことです。熟年離婚にスポットが当たった理由は、夫の定年を待って離婚を決意する妻が増えたこと、子供が独立したり結婚したりして、生きる目標がなくなったこと、夫や家族の世話に明け暮れる老後から解放されたいと思う妻が増えたことなどが挙げられます。平均寿命が延び、特に女性は60代、70代になっても健康に恵まれ、サークルに参加したり、友達と遊びに出かけたりする機会が増えました。老後の住まいと生活費さえ確保できるなら、離婚したいと考えている女性が少なくないと想像できます。
ここに「夫婦の2007年問題」といわれる年金改正が加わります。2007年4月から施行される「離婚時の厚生年金の分割」によって、離婚時に支払われる厚生年金も共有財産とみなし、分割しなければいけないとするものです。ですから2007年4月以降、熟年離婚が急増するのではないかと予測されているのです。
ここで熟年離婚のキーワードを挙げるなら、「自分のための老後の楽しみ」と「年金」ということになるでしょう。共通の趣味がなく、いばってばかりいて一人で何もできない夫と一緒にいるより、友達と芝居や旅行、温泉につかっているほうが断然幸せ。そのためには経済的な基盤が必要ということでしょうか。
